こんにちは。
一般社団法人カリエーレ・コムサ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
「リスキリング? もう遅いよ…」「新しいこと覚えるの、正直めんどくさいし」「学んだところで、明日から給料上がるわけじゃないでしょ?」
もしあなたが今、リスキリングついて、そう思っている50代、60代なら、この記事はまさにあなたのためにあります。
Webデザインを学ぼうとして挫折した経験がある私です。
ご安心ください、その気持ち、痛いほどよくわかります。
でも、ちょっと待ってください。
リスキリングって、会社に言われてしぶしぶやる「義務」でも、いきなり高額なスクールに通う「投資」でもないんです。
実はもっと、
あなたのペースで、あなたの「やりたい!」を優先していいものなんです。

🗣️会社を辞めてからでいい? 現状維持でホントに大丈夫?
「会社を退職して、やる気になったら少しずつ学ぶ。そのままで良ければ、リスキリングは必要ない。」
この考え方、一理あります。
無理に今、すべてを詰め込む必要はありません。
でも、本当に「そのままでよい」と言い切れますか?
想像してみてください。
シナリオ1:現状維持を選んだあなた
定年退職。
これまで会社の看板でできていたことが、急にできなくなる。
新しいITツールは、子どもや孫に使い方を聞くたびに「またか…」という嫌な顔をされる。
趣味に没頭しようにも、デジタル化されたサービスについていけず、社会との繋がりがどんどん希薄に…。
もちろん、金銭的な不安もジワジワと。
シナリオ2:ゆるくリスキリングを始めたあなた
定年退職。
これまでの経験と、少しずつ学んできた「ゆるリスキリング」の知識を組み合わせて、地域活動のHP作成を手伝ったり、オンラインで自分の作品を発表したり、ちょっとした副業を始めたり。
「○○さんの知識、すごいね!」「これって、どうやるの?」と、周囲から頼られる存在に。毎日が充実し、新しい出会いも生まれる。もちろん、少しばかりのお小遣いも。
どうでしょう? どちらの未来が、あなたの心を躍らせますか?
決して「リスキリングしないと不幸になる」なんて脅すつもりはありません。
ただ、人生100年時代、「何もしない」という選択が、実は一番のリスクになりつつあるんです。
🔍なぜ「今さら」「めんどくさい」と思ってしまうのか?
あなたのその気持ち、すごく良くわかります。
私もWebデザインを学んで挫折したのも、同じ理由からしょう。
1.「給料に直結しない」というモヤモヤ: これが一番の理由かもしれませんね。時間や労力を費やしても、すぐに目に見えるリターンがないと、モチベーションは続きません。
2.変化への抵抗: 長年慣れ親しんだ環境から離れるのは、脳にとってもストレスです。新しい知識やスキルを習得することは、多かれ少なかれ脳に負荷をかけます。
3.完璧主義の罠: 「どうせやるなら完璧に!」と思ってしまうと、ハードルが上がりすぎて、最初の一歩が踏み出せません。
4.「何から手をつければいいか分からない」: 情報が多すぎて、どこから始めたらいいのか分からず、結局何もせずに終わってしまう。
でも、ご安心ください。これらの壁を乗り越える「ゆるリスキリング」のヒントがあります。
🤝50代、60代のための「ゆるリスキリング」のススメ
「じゃあ、結局何から始めればいいんだ?」と思ったあなた。
大丈夫です。肩の力を抜いて、次の3つのステップを試してみてください。
STEP 1:完璧を捨てて「やってみる」を優先!まずは”触れる”ことから
私が、Webデザインで挫折したのは、「完璧なサイトを作る」という高い目標を掲げすぎたのかもしれません。
リスキリングは、オリンピックの金メダルを目指すようなものではありません。
まずは、「触ってみる」「試してみる」という好奇心を大切にしましょう。
- 無料ツールで遊んでみる: 例えば、Canva(キャンバ)という無料のデザインツールがあります。プロ顔負けのチラシやSNS画像が簡単に作れます。
「こんなことができるんだ!」という発見が、次の学びへの原動力になります。 - YouTubeで「〇〇 初心者」と検索: 料理、DIY、プログラミング、写真加工…何でもいいんです。興味がある分野の「初心者向け」動画を、まずは1本見てみましょう。
- 自治体の無料講座に参加してみる: 市民向けにスマホ教室やパソコン教室を開催している自治体は多いです。
気軽に足を運んで、他の参加者と話してみるだけでも、刺激になります。
この段階では、「給料に繋がるか?」なんて一切考えなくてOK!
純粋な好奇心に従って、楽しんでみてください。
STEP 2:仲間を見つける! 一緒に「ゆるく」学ぶ環境を作る
一人で黙々と学ぶのは、正直しんどいですよね。三日坊主で終わってしまうのも無理はありません。
同じ目標を持つ仲間や、気軽に質問できる環境を見つけることが、継続の鍵です。
- オンラインサロンやコミュニティを探す: 最近は、特定のテーマ(例:ブログ運営、写真、Webライティングなど)に特化したオンラインコミュニティがたくさんあります。
参加費が無料〜数千円程度のものも多く、気軽に質問したり、自分の作品を見てもらったりできます。 - SNSで同じ趣味の人と繋がる: TwitterやInstagramで、自分の興味のあるハッシュタグ(例:#家庭菜園好きな人と繋がりたい、#大人の学び直し)を検索してみてください。意外な出会いがあるかもしれません。
- 家族や友人を巻き込む: 「これ、一緒にやってみない?」と誘ってみるのも手です。お互いに教え合ったり、励まし合ったりすることで、モチベーションを維持しやすくなります。
「この間ね、こんな面白いこと見つけたんだよ!」と話せる相手がいるだけで、学習はもっと楽しくなります。
STEP 3:無理なく「アウトプット」する場所を探す
学んだことをインプットするだけでは、なかなか身につきません。
「アウトプット」する場を、ゆるく見つけていきましょう。
- SNSで発信してみる: 学んだことや、作ってみたものをSNSでシェアしてみましょう。「いいね」やコメントがもらえれば、それが大きな励みになります。
- 地域活動やボランティアで活かす: 「町内会の広報誌、デジタル化してみませんか?」「地域のイベントのチラシ、作ってみましょうか?」など、小さな貢献から始めてみる。感謝される経験は、何よりも嬉しいものです。
- ブログを始めてみる: 自分の得意なことや、興味のあることを発信するブログを作ってみるのも良いでしょう。Webデザインで挫折したあなたも、ブログ作成ツールを使えば意外と簡単に始められます。
文章を書くことが苦手なら、写真や動画中心でもOK!
最初は誰の目にも触れないかもしれませんが、少しずつでもアウトプットを続けていくことで、「自分はできる!」という自信が芽生えてきます。
この自信こそが、リスキリングを継続する最大の原動力になります。

🚀「給与に直結しなくても」得られる、もっと大きなリターン
「でも、どうせ結局、給料には繋がらないんでしょ?」
確かに、すぐに月収が何十万円も増えるわけではないかもしれません。
でも、リスキリングがもたらすのは、お金だけじゃない、もっと価値のあるものです。
- 「自分で選べる」自由: 会社任せの人生から、自分でキャリアをデザインできる人生へ。これは、お金では買えない安心感と自己肯定感をもたらします。
- 圧倒的な「やりがい」: 自分のスキルで誰かの役に立てたとき、新しい世界が広がったとき、心の底から「やってよかった!」と思える瞬間が必ず訪れます。
- 社会とのつながり: リスキリングは、新しい人との出会いや、多様な世代との交流のきっかけになります。孤立を防ぎ、豊かな人間関係を築くことができます。
- 「生涯現役」の可能性: 興味を持ったことを学び続けられる人は、いつまでも若々しく、生き生きとしています。リスキリングは、あなたの「健康寿命」と「経済寿命」を延ばす最高の投資なんです。
🎯最後に:あなたの人生は、あなたのもの
「会社を退職して、やる気になったら少しずつ学ぶ。そのままで良ければ、リスキリングは必要ない。」
この考え方を否定するつもりはありません。
最終的に、あなたの人生の選択は、あなたが決めることです。
でも、もしあなたが心の奥底で、「このままで良いのかな?」「何か新しいことを始めたいけど、きっかけがないな」と感じているなら、ぜひ今日から「ゆるリスキリング」を始めてみてください。
いきなり完璧を目指さなくていい。
給料に直結しなくてもいい。
今日、たった5分でもいい。
未来のあなたは、きっと今日のあなたの選択に感謝するはずです。
さあ、あなたの「まだ知らない自分」に出会う、小さな一歩を踏み出してみませんか?
私も、Webデザイン再挑戦してみようかな〜

この記事へのコメントはありません。