こんにちは。
一般社団法人カリエーレ・コムサ、
キャリアコンサルタントの佐渡治彦です。
転職活動を進める中で、書類選考に通過できず悩んでいる方は少なくありません。
何社応募しても返事は「不採用」。
そんな状況が続くと、自信を失い、転職活動そのものがつらく感じられることもあるでしょう。
しかし、書類選考での不合格は、決して「あなたの価値がない」ということではありません。
むしろ、書類の見せ方や伝え方を少し工夫するだけで、結果が大きく変わることも多いのです。
今回は、キャリアコンサルタントの視点から、書類選考で落ちてしまう主な原因とその改善策、そして気持ちを前向きに保つためのヒントをご紹介いたします。

書類選考で落ちる主な理由
まず、なぜ書類選考で落ちてしまうのか、その原因を整理してみましょう。
- 求人とのマッチ度が低い
応募先企業が求めるスキルや経験と、応募者の職務経歴が一致していない場合、選考を通過するのは難しくなります。
特に、求人票に「必須」と記載されている条件を満たしていない場合は、書類の段階で見送られることが多いです。 - 志望動機が曖昧
「御社の企業理念に共感しました」「成長できる環境だと思いました」といった一般的な表現だけでは、他の応募者との差別化が難しくなります。企業側は「なぜ当社なのか」「どのように貢献してくれるのか」を知りたいと考えています。
具体的なアピールが必要です。 - 自己PRが抽象的
「コミュニケーション能力があります」「リーダーシップがあります」といった抽象的な表現だけでは、具体的なイメージが湧きません。
どのような場面で、どのようにその能力を発揮したのかを明確に伝えることが大切です。 - 誤字脱字や読みづらい構成
意外と多いのが、誤字脱字や文章の構成ミスです。
採用担当者は多くの書類に目を通しているため、読みやすさや丁寧さも評価の対象になります。
書類の改善ポイント
では、どのように書類を改善すれば、選考通過率を上げることができるのでしょうか。
以下のポイントを意識してみてください。
- 求人ごとに書類をカスタマイズする
職務経歴書や志望動機は、応募する企業ごとに内容を調整することが重要です。
企業の事業内容や募集背景をホームページなどで、よく調べ、それに合わせたアピールを行いましょう。 - 成果は数字で示す
「売上を伸ばした」「業務を効率化した」といった実績は、できるだけ数値で表現すると説得力が増します。
例えば、「前年比120%の売上を達成」「業務時間を月20時間削減」など、具体的な成果を記載しましょう。 - 自己PRにはエピソードを添える
自分の強みを伝える際には、それを発揮した具体的なエピソードを添えると、より印象的になります。
例えば「チーム内の意見対立を調整し、プロジェクトを円滑に進行させた」など、実際の行動や結果を交えて伝えましょう。 - 第三者にチェックしてもらう
自分では気づきにくいミスや改善点も、他人に見てもらうことで発見できることがあります。
信頼できる友人や、転職エージェント、キャリアコンサルタントに相談するのも効果的です。
AIを活用するのもアリでしょう。
気持ちを前向きに保つために
転職活動は、時に長期戦になることもあります。
書類選考で落ちるたびに落ち込んでしまうのは自然なことですが、気持ちを前向きに保つ工夫も大切です。
- 「落ちるのが普通」と知る
書類選考の通過率は一般的に20~30%程度といわれています。
つまり、10社応募して7~8社に落ちるのは当たり前なのです。
落ち込むのではなく、「次に活かすチャンス」と捉えてみましょう。 - 小さな成功を大切にする
書類が通った、面接に呼ばれた、自己PRがうまく書けた…そんな小さな前進を自分で認めてあげることが、モチベーションの維持につながります。 - 自分を責めすぎない
書類選考で不合格になったからといって、自分のすべてが否定されたわけではありません。
企業との相性やタイミングも大きく影響します。
大切なのは、自分の強みを信じて、伝え方を工夫し続けることです。

最後に
転職活動は、自分自身と向き合う貴重な機会でもあります。
書類選考での不合格は、決してゴールではなく、次のステップへの通過点です。
焦らず、自分のペースで進めていきましょう。
少しずつでも改善を重ねていけば、必ずあなたの魅力が伝わる瞬間が訪れます。
もし、職務経歴書の添削や志望動機の書き方など、より具体的なアドバイスが必要であれば、キャリアコンサルタントに相談するのもおすすめです。
ご相談はお気軽にご連絡くださいね。
あなたの転職活動が実りあるものになるよう、応援します。
カリエーレ・コムサ 求職者向け・一般社団法人カリエーレ・コムサは、有料職業紹介事業を通じて、求職者の皆様が自分らしく働ける社会の実現を目指して k-comsa.or.jp




















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