こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
「みんなと仲良く仕事ができるようになったので、転職活動を辞めようと思います。どう思いますか?」
とあるクライアントから連絡がありました。彼は、転職したいともう3年前から相談を受けています。
「何度も、転職は慎重にするべき、転職活動は今いる会社を辞めないで、会社にバレないようにしなさい」とアドバスしてきました。
彼は、私のアドバイスを守って、会社にいながら転職活動をしていたようです。
そんな彼から、冒頭の「会社のみんなと仲良く仕事ができるので転職活動を辞めようかと思っている」と言われました。
私は「みんなと仲良く仕事ができるのなら、別に転職しなくてもいいんじゃない。ただ、みんなと仲良く仕事することが、あなたの本当の仕事ではないよ。」とアドバスしました。
彼の発言を聞いて、本当にに転職したい理由は「人間関係」だと思いました。
本当に希望する職種に就きたいわけではないのだなと感じました。
彼はキャリアコンサルティングでも少し、上司との関係がうまくいっていないことを漏らしていました。
一方で、希望の職種に就きたいので、転職をしたいと言い続けていました。もちろん、職場の上司、仲間との関係が良好な方が、良いに決まっています。
仕事もしやすいでしょう。変なストレスもたまらないかもしれません。私は彼は、希望の職種に就きたいから真剣に転職活動をしているものだと、ずっと思っていました。
しかし、今回の連絡で、彼の相談の悩みの主訴は、職場の「人間関係」だったことに、気がつきました。少し、気づくのが遅かったと自分のキャリアコンサルティングの未熟さを感じました。
これまでも他のクライアントから、転職の相談を何回か受けたことがあります。
しかし、よくよく聞いてみると会社の上司とうまくいかない、残業が多い、仕事がキツイ 、将来性がない といった理由がほとんどで、本当に希望する職種に就きたいから転職したいという人は、稀です。
今回の場合もこのケースだったのです。彼には「職場のみんなと仲良くすることが仕事ではないよ。あなたの仕事は、効率的に仕事をして生産性を上げて会社の業績に貢献することだよ」と少し厳しめにアドバイスしました。
みんなと仲良くすることが仕事だと勘違いしていないことを願っています。
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