こんにちは。
キャリアコンサルタント 佐渡治彦です。
先週、キャリアコンサルタント国家資格の合格発表がありました。
合格された方、おめでとうございます。
合格された中には、自分で企業を開拓して、企業外キャリアコンサルタントを目指す方もいらっしゃると思います。
セルフ・キャリアドック制度の普及に携わろうという方もです。
今回は、企業外キャリアコンサルタントでセルフ・キャリアドック制度を普及を目指すキャリアコンサルタントにメッセージします。
1.🏵️キャリアコンサルタント同業者のコミュニティーの参加より大切なこと
キャリアコンサルタントとして資格を取得すると、養成講座や多くの資格取得者が勧められるのが同業者同士のコミュニティーに参加することです。
情報交換や交流の場として、キャリアコンサルタント同士が集まる場所は大変貴重です。
共通の課題や成功事例、失敗談を共有することで、学び合い、互いに成長できることは確かです。
仕事の情報もあるので、参加しておく価値はあります。
しかし、もしあなたが本気でキャリアコンサルタントとして成功し、企業の中にしっかりと根を下ろしたいと考えているならば、まず考えるべきは同業者との交流だけではありません。
同業者のコミュニティーに閉じこもるのではなく、企業の経営者や人事部の担当者との接点を積極的に作り、現場の声を直接聞く機会を持つことが重要です。
2.📈企業との接点を持つ意義
企業にとって、キャリアコンサルタントが外部から提供できる価値とは、ただのアドバイスではありません。
企業の文化、組織のニーズ、そして従業員一人ひとりのキャリアパスに関する深い理解が求められます。
これらは、企業との直接の関わりなしには得られない情報です。
キャリアコンサルタント同士の交流で得られる情報や知識は、体験談や一般的なトレンドや理論的な知見が中心です。
もちろんこれも重要ですが、企業ごとに異なる課題やニーズに対応するためには、企業の現場での経験が不可欠です。
企業の経営者や人事担当者と日常的にコミュニケーションを取り、彼らの悩みや課題を直接聞くことで、より具体的で実践的なアドバイスができるようになります。
3.👥ライバル関係の現実
キャリアコンサルタント同士が「仲間」として助け合うことは素晴らしいことです。
しかし、同じ企業に入り込むことを目指す場合、実はその「仲間」はライバルでもあります。
同じ市場で競合し、同じ企業にサービスを提供しようとしている以上、相手の動向や戦略は気になるところです。
このような競争環境では、単なる仲間意識だけでなく、自己の強みを磨き上げ、企業に対して独自の価値を提供することが求められます。
同業者同士での情報交換も必要ですが、競争相手であることを忘れず、自分自身を差別化するための努力を怠ってはいけません。
4.🚀企業の声を聞くための具体的アクション
企業の現場の声を聞くためには、具体的なアクションが必要です。以下に、そのためのステップをいくつか紹介します。
A.企業セミナーや勉強会に参加する
企業が主催するセミナーや勉強会に積極的に参加し、経営者や人事担当者と直接話す機会を作ります。
そこで得られる情報は、理論だけでは得られない実践的な知識です。
B.企業訪問を行う
キャリアコンサルティングの本契約を結ぶ前に、興味のある企業を訪問し、現場を見学させてもらうことを提案します。
現場を実際に見ることで、企業のニーズや課題をより深く理解することができます。
C.経営者インタビューを実施する
経営者や人事担当者にインタビューを行い、企業の課題やビジョンを聞き出すことで、あなたのアドバイスに具体性と現実味を持たせることができます。
D.自分の専門知識を企業に提供する
特定の企業に対して、自分の専門分野の知識やスキルを活かしたアドバイスを提供することで、企業側からの信頼を得ることができます。
例えば、特定の課題に対する解決策を無料で提案するなど、企業との信頼関係を築くための施策を講じます。
いずれにしても、企業の抱える課題を聞き出し、問題解決できるキャリアコンサルティングを提案するようにしましょう!
【まとめ】🏆真の価値を提供するために
キャリアコンサルタントとしての真の価値は、資格取得やコミュニティーでの交流だけではなく、現場で得られる実践的な知識と経験にあります。
企業が求めるのは、現場の課題に寄り添い、具体的で現実的な解決策を提示できるコンサルタントです。
そのためには、企業の内側に入り込み、経営者や人事担当者の声を直接聞くことが欠かせません。
キャリアコンサルタント同士の交流ももちろん大切ですが、ライバルでもあるという現実を忘れず、自己の価値を高めるための努力を惜しまないことが重要です。
企業の現場を理解し、そこで求められるスキルや知識を身につけることで、他のキャリアコンサルタントと差別化できるでしょう。
この記事を通じて、キャリアコンサルタントの皆さんが一歩先を見据えた行動を取り、企業外キャリアコンサルタントの真の成功を掴むためのヒントになれば幸いです。
企業との現場を知ることで、きっとキャリアコンサルティングも役に立つと思います。
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