こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
大学時代、就職活動の際、私はほとんど一般企業の企業研究をしませんでした。
志望職が新聞記者でしたが、受験した一般紙はすべて不合格でした。
新聞記者の対する未練はありましたが、もう1年就職浪人するよりも実社会に出てサラリーマンを経験した方が将来のためになると考えるようになり、専門商社に就職しました。就職浪人する経済的余裕もなかったですし、もしかしたら社会人になっても中途採用のチャンスがあるかもしれないという甘い考えもありました。
新聞記者を断念した後、何をしたいかと考えた時、どうやって企業はお金を儲けているのか仕組みを知りたくて、漠然と商社に行ってみようかと考えました。
ただ、人にモノを売るという営業行為は自分に向いていないし、営業の数字を達成する自信が無かったので、絶対に営業職には就きたくないと思っていました。
ですので、商社の管理部門が良いのではないかと、これまた、漠然と思いました。新聞社の受験対策しかしていなかったので、一般企業の就職活動は何もしていませんでした。
完全に一般企業の就職活動に出遅れていましたので、頼りにしたのは大学の就職課でした。
10月に就職課に飛び込み、求人票を探しました。
当時、バブルがはじける前という好景気と就職課の親身なサポートのおかげで、幸運にも直ぐに内定がもらえました。ただ、希望していた管理部門ではなく営業職としての採用でした。
最初、絶対に営業職は嫌だったので、入社するか否か迷いました。
しかし、就職課の進路相談職員(今でいうキャリアセンター)が「まだ、営業職がどんな仕事か経験してないのに嫌だと決めつけるのは、早すぎる。もし、やってみて嫌なら、管理部門を希望すればいい」とアドバイスを受けて入社することに決めました。
あれから、月日が流れて30余年経ちます。
バブル崩壊、リーマンショック、阪神淡路大震災、東日本大震災、コロナと大きな時代の出来事を経験してきました。私自身、転職、キャリアチェンジも経験して現在、キャリアコンサルタントを生業としています、
今振り返ってみると、一番就きたくなかった営業職を経験していて良かったかなと思う時があります。
営業を経験したことで、企業がどうやって儲けているかの仕組みも少しは理解できました。
一番嫌な営業職を経験したことで、今の仕事も営業職に比べれば、楽しいとも思えます。
ただ、今、就職活動をしている大学生の皆さんは、私のように一般企業の企業研究をしないことはお勧めしません。
私の場合、漠然と就職先を決めてしまったことに後悔があります。就職活動には自己理解、仕事理解が必要です。
特に仕事理解をする上で、企業研究、どんな職種があるのかをよく調べておいた方が良いと思います。
今ですと、インターンシップ、Web検索、OB、OG訪問などをしてよく企業研究して就職活動をした方が、将来、自分のありたい姿を描きやすいと思います。
とは言うものの、人生、自分の描いたキャリプラン通り実現できるかは誰にもわかりません。
また、現在のように先行きの不透明な時代に、5年先、10年先のことなど誰も予測できないでしょう。だからこそ、今できることを精一杯やっておいた方が、将来、後悔もしないと思います。
就活、企業研究、ファイト!
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