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【会社に頼らない働き方】──50代から始めるキャリアの自立法

こんにちは。
一般社団法人カリエーレ・コムサ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

50歳を過ぎてからのキャリアについて、皆さんは、どんな未来を思い描いていますか?
私は、55歳の時、個人事業主と会社勤めのダブルワークを行い、現在、法人も立ち上げています。
今年7月、還暦になります。

同世代の方々、今、人生後半の働き方をどうデザインするか悩まれている方も多いと思います。

――今回は、人生後半のキャリアについて、そのヒントを一緒に探していきたいと思います。

“セカンドキャリアの選択肢”が増えた今こそ、自立のチャンス


人生100年時代。50歳、60歳という年齢はもはや「引退間近」ではなく、「次の20年をどう生きるか」のスタート地点です。

とはいえ、多くの方がこんなモヤモヤを抱えています。

  • 定年後、何をしていいかわからない
  • 今の仕事にやりがいを感じられない
  • 社内での役割が小さくなってきた
  • 自分の経験は、社会で通用するのか不安

このような不安を感じている方々へ、私は一つの道を提案したいと思います。
それが「キャリア自立」という選択です。

*厚生労働省が開催している経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会は、「キャリア自律」を提言しています。

「キャリア」とは、仕事の実績だけでなく、プライベートも含む人生と捉えてみても良いと思います。

私自身、約5年前に『「キャリアコンサルタント」で自立する方法』という本を出版しました。
この本では、資格の取得から仕事として成立させるまでのプロセスを綴りました。
50歳後半の今だからこそ、その内容が多くの方々のキャリアのヒントにになるのではないかと改めて感じています。

自立とは、“一人で生きること”ではなく“選べる力を持つこと”


まず誤解を解いておきたいのは、「自立=独立開業」ではないということです。
私が提唱する「キャリア自立」とは、
「自分の価値を理解し、働き方、生き方の選択肢を自ら持てるようになること」です。

例えば、会社員でありながら副業を通して自分の経験を社会に還元する人。定年後に講師やコンサルタントとして活躍する人。
あるいは、地域やNPOで社会貢献を仕事にする人。
すべて立派な「キャリア自立」です。

重要なのは、どこに所属しているかではなく、
「何を大切にし、どんな経験を活かして働くか」を自分の言葉で語れるようになることなのです。

 キャリアコンサルタントという選択肢の可能性


では、なぜ、私が、約5年前に『「キャリアコンサルタント」で自立する方法』を出版しようかと思ったのか?をお伝えします。

  1. 需要が増えている 社会全体でキャリアの多様化が進む中、「相談できる人」の存在が欠かせなくなっています。
    若年層だけでなく、企業の管理職・シニア層・転職希望者など、対象はますます広がっています。
  2. 人生経験が活かせる 若い頃には持てなかった“傾聴する力”や“共感する感性”は、年齢を重ねた今だからこそ培われたスキルです。
    キャリア支援において、それは大きな強みになります。
  3. 段階的に始められる 副業として週末だけ相談業務をする、あるいは地元のコミュニティで支援活動を始める──そんな小さな一歩からでも取り組むことができます。

実際、私の周囲でも「50代になってから資格を取り、企業研修やセミナー登壇をするようになった」という方が少なくありません。

自立までの3ステップ 〜あなたの経験が“武器”になる〜


「キャリア自立」は一朝一夕では叶いませんが、確実にステップを踏めば誰でも可能です。
「キャリア自立」について基本的なステップを、ここで改めてご紹介します。
拙著には、私が取り組んだステップが書かれてあります。

Step 1:自分の“棚卸し”をする⇒自分の強みを知る

仕事の成果・役割・経験・失敗──すべてを紙に書き出し、自分の価値、強みに気づくことが第一歩です。

Step 2:情報収集と“問い直し”

世の中にどんな働き方があるのか、どんな人が何をしているのかをリサーチします。
そのうえで、「自分は誰のために、どんな貢献ができるか?」という問いを立ててみましょう。

Step 3:試してみる(副業・発信・相談対応)

完璧な準備を待たずに、小さな行動を始めましょう。
SNSでの発信、友人・知人の相談を受ける、ボランティア活動に参加するなど、実践の中で“できること”は自然と増えていきます。

自立とは、“孤立”ではない。人とつながることで生まれる力

忘れてはならないのは、「自立=孤立」ではないこと。
自らの意思で行動しつつ、支援を受け、仲間と学び合うことが重要です

キャリアコンサルタントという活動は、まさに“伴走者”であり、“共感者”であり、“成長する仲間”です。

そして、それは相談者だけでなく、実践する私たち自身にも多くの学びと充実をもたらします。

これからの20年を“充実させる仕事”とともに


50歳、60歳からのキャリアは、決して下り坂ではなく「再スタートの機会」と捉えていきたいですね。
そして、今までの人生で得た経験こそが、他者を支援する“資産”にしたいです。

このブログを読んで、少しでもご自身の未来を考えるヒントになれば嬉しいです。

そして、もし一歩を踏み出したいと思ったときには、
5年前に書いた『「キャリアコンサルタント」で自立する方法』がお力になれるかもしれません。

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