こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
先日、自動車販売ディーラーの営業マンと雑談をしました。
彼は、40代で中途採用で十数年、今の会社で営業に従事しています。
とても、まめな営業マンで、私の話したことをよく覚えていて、好きなタイプの車、私の仕事の話など、こちらが話したことを忘れてしまったこともよく覚えています。
フェアーの案内、新古車などのお買い得な情報などをレターで送ってくれます。
そんな彼と、今の仕事の話について雑談をしました。
私:「自動車の営業って、毎月の目標達成大変でしょう?」
彼:「大変と言えば、大変ですが、とてもやっていて楽しいですよ!」
私:「僕も営業をしていた経験があるけれど、目標に達成しない月は、上司からのプレッシャー、胃が痛くなったよ。」
彼:「営業は良い時も悪い時もあります。一喜一憂してはいけません。
常に種を蒔いて、お客様のニーズをよく聞いて対応しています。自然と数字はついてきます。数字さえ上げていれば、文句は言われません。」彼は、ディーラーの職が天職のように語りました。
営業時代、数字を毎月上げることにプレッシャーを感じていた私とは違い、営業を楽しんでいるようでした。
私:「これからの時代、電気自動車の時代だよね。欧米、中国は、確か2030年くらいまでにガソリン車、ハイブリッド車も使用できなくなるよね。日本は、まだ遅れているよね。」
彼:「確かに、電気自動車の時代になりますが、日本は2050年くらいまでハイブリット車も使用すると思います。その時代は、もう僕は引退しています。(笑) それより、燃料、CO2の環境問題を日本政府はどうしていくのか決めた方が良いですよね。」現在は、自動車業界は100年に1度の大変革と言われています。
世界は電気自動車にシフトされています。石油、石炭といったCO2燃料で製造された日本の自動車は海外への輸出の際、ペナルティーを受けることにもなり、自動車輸出大国の日本の自動車業界は、この先どうなるのか、私は疑問を持っていましたが、彼の仕事は国内の販売なので、2050年までは、国内の販売は大丈夫と判断していました。
但し、「今、子供が自動車ディラーに就職すると言われたら、やめとけと言います。」と彼は言っていました。
やはり、日本の自動車業界に一抹の不安があるのでしょう。
彼:「今、会社の研修でマネジメント研修があるのですが、僕は余りマネジメントをしたくないです。このまま現場で営業を続けたいです」
私:「支店長を目指せばいいじゃない!」
彼:「僕は、支店長という柄で無いです。現場で、お客さんと接して、自動車を買っていただくことに喜びを感じています。」
私:「そうか~、それはスバらしい!でも、40歳になれば、会社もマネジメントの役割を期待してくるよ。この会社にはキャリアパスは無いの?」
彼:「この会社は、営業成績の良い人物が支店長になります。
でも、必ずしもトップセールスマンが良い支店長になれるかというと違うと思うんです。営業ができてもマネジメントができない人もいる。これまでの支店長を見てきてそう思います。」
私:「その考え、上司に面接の際、言ってみれば?」
彼:「僕みたいな下っ端が言っても、何の影響力もありません。この会社は販売会社ですからトップセールスマンが支店長になることは仕方ないですよね。(笑)」
私:「がんばれよ!」販売会社の支店長はやはり、トップセールスマンがなるようです。
彼が、支店長になりたくないという言葉は、本音かどうかは分かりませんが、営業を続けていたいという気持ちは本当のように思えました。
私は新卒で自動車販売会社ではないですが、20年くらい営業経験があります。
営業の面白さも分かりますが、今、振り返ってみると、数字のプレッシャーの苦しみの方が大きかったような気がします。
彼のような営業を楽しくやれる天職だと思えていれば、現在とは違ったキャリアになっていたかもしれないなぁ~と思う雑談でした。
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