こんにちは。
愛知労働局・訓練受講希望者等に対するジョブ・カード作成支援推進事業
キャリアコンサルタント・佐渡治彦です。
最近、20代後半~30代後半の女性のクライアントとキャリアコンサルティングをして、気になることがあります。
学校を卒業していわゆる一流企業に就職してOLをしている方に見られがちなのですが、今の仕事には不満はないのですが、現状に物足りないのか転職や留学、長期海外ステイ(今は、コロナの影響でしにくいですが)を考える人が見られます。
総合職で採用されバリバリに仕事に取り組む女性も見られますが、一般職で採用され入社して5年位経ち、将来を見直そうと悩まれている女性がいるような感じがします。
もちろん、転職をしてキャリアップ、留学をして語学を身につけることは良いことです。
この世代の女性ですと、結婚、出産など人生の大きなライフイベントを意識する世代です。
将来の人生を考える時期でもあります。
周りに結婚、出産をして家庭を築いている友達の生活を見ていると、自分の将来を真剣に考える時期でもあるでしょう。
昔よく言われたキーワードに「自分探し」という言葉があります。
「本当に自分がやりやいことは何か?」「自分はどんな人間なのか?」を見つけるために海外旅行や留学をする行動をすることです。もちろん長い人生の中で、「自分探し」をする時期が必要であることは否定しません。
しかし、いつまで「自分探し」をしているのか気になる方もいるように思えます。
特に感じられるのが、大学、大学院などを卒業された高学歴の女性にそのような傾向が見られるように感じます。
大学、大学院で学んだこととは関係ない仕事に就き、自分に合わないので会社を辞めて、また、留学、海外旅行などの「自分探し」の旅に出る。
そして、社会的ステイタスのある法律事務所や会計事務所の事務職として就職する。
そこで専門知識を身につけるわけでもなく、事務処理の仕事をしているうちに仕事がつまらないとまた「自分探し」の旅に出る。
終着点の書かれていない地図の「自分探し」の旅をいつまで続けるのですか?と言いたい方がいらっしゃいます。
ある意味「自分探し」は一生行う必要があるのかもしれません。
最近「人生100年時代」と言いますが、20代後半~30代後半は将来の自分の生活の軸の方向性を決める重要な時期でもあります。
結婚して家庭を築くことも大切です。
プライベートの時間を持つことも大切です。
仕事で自己実現することも大切です。
いわゆるライフ・ワーク・バランスを考えてみることが必要なのかもしれません。
ここで注意して欲しいことは、ライフ・ワーク・バランスとは、仕事とプライベートの「両立」ではなく、「調和」を意味します。
ある意味、「好きなこと」「やりたいこと」を社会の問題解決に対する仕事にしていれば、1日24時間、仕事に費やすことも苦にならないかもしれません。
ワーク・アズ・ライフかもしれません。
自分に合う仕事など待っていてもやって来ません。
これまでのキャリアの中で、どんな仕事に喜びをもてたのか、興味、関心があったのか。
どんな分野でも良いので、その分野を追求していくことが必要だと思います。それをしなければ、「自分探し」の旅で一生は終わってしまうと思います。
なかなか「自分探し」の旅から戻れない方は、キャリアコンサルティングを受けてみませんか?
キャリアコンサルタントと話をするうちに、「自分探し」の旅の終着点の書かれた地図が見えてくるかもしれませんよ。
ハローワークさんでお待ちしております。
お気軽にお越しください。
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