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「労働の人間化」木村周氏★社会正義のキャリアコンサルティング・SDGs(ディーセントワーク)の原点

こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

現在の日本のキャリアコンサルタント資格制度の土台を作った
「日本のキャリアコンサルタントの父」と呼ばれる、
今年3月にご逝去された木村周氏は、生前「労働の人間化」を提唱されていました。

木村氏の著書、キャリアコンサルタントのバイブル
「キャリアコンサルティング理論と実際」にも明記されています。

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木村氏は「労働の人間化」の要素として次の6点を挙げています。

(1)【変化】
仕事の内容に適当な変化があること。単に忍耐を要するだけではなく、適当は変化があること。

(2)【学習】
仕事から学ぶことがあること。継続可能で妥当な学習があること。

(3)【自立性】
仕事に自律性があること。自分の責任で考え、決められること。

(4)【他人との協調性】仕事に人間的なつながりがあること。同じ職場の人たちが、互いに他人を認め合う関係にあること。

(5)【社会的意義】
仕事に社会的な意義があること。自分の労働と社会をつなげて考えられること。

(6)【成長】
将来にプラスになること。働くこと、学ぶことが何らかの意味で良き未来につながること。

注:「労働の人間化(humanization of work)」とは労働をより人間的なものにするための方策の総称。

この6つの要素は、キャリアコンサルタントは「働くことを通して、人生をいかに生きていくか」について、クライアントに気づきを与え、次への一歩を踏み出せるようにするためのキャリアコンサルティングをしていく上で、認識しておいたほうが良い考え方だと思います。

そして、「いつでも、どこでも、誰もが学べてやり直しのきく社会」の実現に向けてキャリアコンサルタントは先頭に立って活躍していかけければならないという意味も含んでいます。

また、日本の「社会正義のキャリア支援」研究の第一人者、労働政策研究・研修機構キャリア支援部門副統括研究員、下村英雄氏が唱える、キャリアコンサルティングの世界の潮流「社会正義のキャリアコンサルティング」にも通じます。

更に、「労働の人間化」は、SDGsの目標「働きがいも経済成長」に掲げている人間らしく、やりがいのある働き方、ディーセントワークにも通じると考えます。

【参考ブログ】
★社会正義のキャリアコンサルティングとSDGs
https://note.com/haru07060715/
n/nb1783e80e325

★「認識において悲観的、行動において楽観的」☆SDGsの目標・ディーセントワークの実現に重要な「スタンス」
https://note.com/haru07060715/n/
n79f0b9957af8

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木村氏の生前、拙書「『キャリアコンサルタント』で自立する方法」を
執筆した際、木村氏から、激励の書簡を頂戴しました。

ここにも、これからのキャリアコンサルタントは「人間の労働化」と「社会正義のキャリアコンサルティング」が一体となった関係の確立が必要と述べられています。

木村周氏から頂いた書簡を掲載します。

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参考文献:「社会正義のキャリア支援」図書文化社・下村英雄著

「キャリアコンサルタントで自立する方法」

◆『「キャリアコンサルタント」で自立する方法 国も推奨!今、最も注目の国家資格』(合同フォレスト)

Amazon  amazon.co.jp/dp/4772661670

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