こんにちは。
「ジョブ・カード作成支援事業」
キャリアコンサルタントの佐渡治彦です。
ハローワークさんでの訓練前キャリアコンサルティングをしていると
ジョブ・カードをどうやって書いて良いか分からないというクライアント
さんがいます。
今回から、そんなみなさんに、ジョブ・カードの書き方の
ワンポイントアドバスをお伝えしますね。
今回は、様式1-1キャリア・プランシート【価値観、興味、関心事項等】編です。
キャリア・プランシートには
「価値観、興味、関心事項等」
「強み等」
「将来取り組みたい仕事や働き方等」
「これから取り組むこと等」
「その他」
以上5項目があります。
「価値観、興味、関心事項等」には(大事にしたい価値観、興味・関心を持っていることなどを記入)と書かれています。
みなさんの中で一番多いのは専門実践教育訓練でキャリアコンサルタント、介護福祉士や保育士など国家資格を目指す方です。
今回は、専門実践教育訓練中心にお伝えしますね。
日本版デュアル訓練や長期高度人材育成コースなどの訓練も基本的には、書き方は同じです。
このキャリア・プランシートには、訓練(学校)で将来どんなキャリア形成をしていきたいのかを記入してみましょう。
当然、「価値観、興味、関心事項等」には今回希望している資格に関連する事柄を書いた方が良いと思います。
訓練前キャリアコンサルティングでは、必ず、
なぜ、今回この訓練を受講するかという動機、理由、
なぜ、この学校を受講したいのか?
なぜ、この国家資格を取得したいのか?
そして、この資格を取得してからのキャリアプラン、つまり、学校を卒業した後、資格取得後、どういう働き方を希望しているかをお聞きします。
完璧でなくていいんですよ。
ジョブ・カードに書かれた内容に沿って、訓練(学校)で学び国家資格を取得いたいという意欲を自分の言葉で、話せるようにして欲しいです。
この訓練前キャリアコンサルティングを受けておくと、日本版デュアル訓練や長期高度人材育成コースの面接試験がある場合、受験する学校での面接試験対策にもなりますよ。
キャリア・プランシート全項目について言えることですが、全ての回答は、上記の問いに整合性が取れるような思い、考えを書くことをお勧めします。
また、全ての項目の回答は、なぜこの国家資格を取得したいのか、
なぜ訓練(学校)を受講したいのかを意識して書くと良いと思います。
そして、訓練(学校)で何を学びたいかを具体的に書いて欲しいです。
「価値観、興味、関心事項等」が書けない人は以下のこと意識して、自分の思っていること、考えていることを紙に書き出してください。
紙に書き出すという行動が重要です。
頭の中で、イメージするだけでなく、自分の言葉で言語化するのです。
これは、ジャーナリングと言って、自分の意識を明確にするために効果のある方法です。これまで自らの学生時代、社会人としての経験を基にして希望する資格に関連付することを書き出してみましょう。
これまでの人生の経験の中で、取得したい資格と関連性が無い場合は、最近の社会問題などを新聞などを読んで研究しましょう。
例えば、保育士の場合、現在、待機児童問題が社会問題ですよね。
こうした問題に関心を持った。そして、自分なりに分析した結果、自分の考えを述べ、保育士として社会貢献していきたいと結びつけるのも一つの方法でしょう。
よく保育士になりたい志望理由で「子供が好きだから保育士を目指します」だけの方がいます。
もちろん、志望理由になるのですが、これだけではインパクトが弱いと感じます。
そもそも保育士を目指す人は、たいていの人が「子供が好き」のはずです。
これだけの理由では深く考えていないと受け取られかねません。
ですので、「子供が好きなので」なぜ、保育士になり、保育士になったらどうやって子供に接して、どういう子供になってもらいたいのか自分の言葉で書いてみましょう。
また、保育士以外でも、どの学校にも「建学の精神」が必ずあります。
ホームページで調べたり、オープンスクール参加して共感したところ、自分の価値観と一致しているところをまとめてみましょう。
特に、日本版デュアル訓練や長期高度人材育成コースを希望している人は、学校の情報を確認していたほうが良いです。
どんなカリキュラムなのかを確認しておいた方が良いですよ。
他にも、知り合いに目指そうとしている資格を持っていて仕事をしているの話を聞いた、資格に関連する本を読んだなどから価値観、興味、関心事項が見つかるヒントがあると思います。
とにかく、頭で考えるだけではなく、紙に書きだすことが重要です。
イメージだけでなく自分の言葉で言語化してみましょう。
書いているうちに自然に自分の価値観、興味、関心事項が浮かんできます。
訓練前キャリアコンサルティングを受ける方に、良く勘違いしている人がいます。
特に、日本版デュアル訓練や長期高度人材育成コースなどでは、面接試験があります。
キャリアコンサルタントが合格の合否の判断をしていているので、キャリアコンサルティングに良いことばかり言わなければならないと身構えて受けようとする方です。
私たち、キャリアコンサルタントは、みなさんを応援するサポーターと思ってください。
ジョブ・カードが上手く書けないのならば、一緒にお手伝いをしますよ!
リラックスしてキャリアコンサルティングを受けてくださいね。
次回は、「強み等」のワンポイントアドバイスの予定です。
ジョブ・カードについては、下記、URLをご確認くださいね。
【ジョブ・カード制度総合サイト】 https://jobcard.mhlw.go.jp/
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