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「トラウマ」にとらわれるな!?

こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

「何かしようとすると、どうしてもネガティブな気持ちになってしまいます」とはある相談者の悩みです。

就活をしていても、これまでの失敗や苦い経験が思い出されて、「どうせ応募してもまたダメだ」「前向きになれない」と思ってしまうそうです。

心理学用語でいう「トラウマ(心的外傷)」というやつでしょうか。
過去の苦い経験がフラッシュバックするようです。
私は、心理学者でも精神科医師でもないので、深層心理まで分析できません。

ただ、キャリアコンサルタントとしては、「次への一歩」を踏み出してもらうため、「そうなんですね」と共感だけ終わるわけにもいきません。

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ここで、心理学をよく勉強しているキャリアコンサルタントなら、「なぜ、そういうネガティブな気持ちになるのでしょうか?」と深層心理を深堀するキャリアコンサルティングもあるかもしれません。
しかし、深層心理の「なぜ?」をいくら追及しても前には進まないと思います。

それでは、どうするかと言いますと、「リフレーミング」を提案します。

「リフレーミング」とは、一言で表しますと、短所を別の言葉で言い換えて長所として捉えてもらうことです。

例えば、
「ネガティブなことな気持ちになってしまう」のなら、「私は自分の弱みが良くわかっている」
また、「失敗したことを引きずる」のなら、「失敗から多くのことを学んだ」とポジティブ変換するのです。

相談者に「リフレーミング」してもらい、自分の言葉でネガティブな言葉を、自分の言葉でポジティブな言葉に変換して言語化してもらいます。

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なかなか、相談者の中には、「リフレーミングを考えてみて」と促しても、考え込んでしまって、言語化できない人もいらっしゃいます。

そんな時は、次回までの宿題、時間がないときには、少しヒントを与えています。
自分の頭で考えて、自分の言葉で言語化してもらうことが 「自己決定論」を前提としているキャリアコンサルティングには重要と考えます。

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「嫌われる勇気」で知られる心理学者アドラーは、「トラウマ」を明確に否定します。

 アドラーは、フロイト的なトラウマの議論を否定するなかで、こう語っています。

「いかなる経験も、それ自体は成功の原因でも失敗の原因でもない。

われわれは自分の経験によるショック(いわゆるトラウマ)に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。

自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」と。

つまり、「トラウマ」に悩むのではなく、これまでの自分の経験から、将来の目的について意味づけすることを見つけ出すことが重要なのです。

「トラウマ」にとらわれるのではなく、「リフレーミング」により、次への一歩の行動に移せるよう気づきを促すようなキャリアコンサルティングをしています。

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