こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
先日、SNSで非正規社員の方が「解雇をされて悔しかった」という投稿がありました。
確かに、非正規社員とはいえ一生懸命働いてきて、成果も出していたのに解雇と言われたら悲しくなりますよね。ただ、企業側から言えば、派遣社員、契約社員といった非正規雇用は、いつでも契約を打ち切れる(契約期間満了)といったメリットのある、いわば、雇用の調整弁と考えています。
日本の企業は正社員を解雇することは、難しいので、非正規社員を雇い、経営状態に合わせて非正規社員を雇うという考え方がほとんどです。
これら正社員と非正規社員との格差をなくすために、国も同一労働同一賃金などの制度の促進をすすめています。
現在、日本の労働者の約4割が非正規社員と言われています。
日本の少子化は、このような経済的に不安定な非正規社員が多くなったため、子供を育てる余裕がないので子供を作らないと考える若者もいるとも言われています。
もちろん、正社員として定年まで一つの会社で安定して働ける終身雇用が維持できるならば、正社員として一生、同じ会社で働くことも安定した働き方であるでしょう。
しかし、現在の日本社会は終身雇用制度は崩壊していると言えます。
経団連、トヨタの社長も明言しています。
(もともと、日本で終身雇用制度が定着したのは1960年~1970年代、高度成長期頃であり、昭和初期から高度成長期前あたりは、日本社会は転職社会と言われています)大企業の正社員だから一生安泰ということは、もはや神話だと言ってもいいかもしれません。
就職活動をしている大学3年生らに就職後のキャリアプランを尋ねたところ、「転職などでキャリアアップを図りたい」が44.0%となり、「一つの会社に定年まで勤めたい」の44.1%とほぼ同率という調査もあります。
(キャリタス就活 学生モニター 令和2年1月調査)
翻って、正社員を希望していて非正規社員になっている方々も多くいると思います。
非正規社員だからといって、自分のスキル、キャリアアップができないわけではありません。
これからの時代、自分のスキルを磨き、どこの会社でも雇ってもらえるような能力、エンプロイアビリティ(雇用される能力)が必要と言われています。
もちろん、将来、独立を考えることもアリです。
非正規社員だからといって、人生終わりではないです!
将来の自分のために、自分の強み、能力、スキルをもう一度、見直してみましょう。
自分ではなかなか強みが分からないものです。
そんな時は、キャリアコンサルティングを受けてみましょう。
きっと、自分の気づかなかった強みが分かりますよ。
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