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厚生労働省は「社会正義のキャリア支援」をどう捉えているの!?

こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

「社会正義のキャリア支援」、「社会正義のキャリアコンサルティング」について、ブログで述べていますが、そもそもキャリアコンサルタント
国家資格を所管する厚生労働省は、どう捉えているのでしょうか?

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令和3年6月16日に厚生労働省キャリア形成支援室は「働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書」を公表しました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19202.html

「厚生労働省は、この報告書を踏まえ、キャリアコンサルタント登録制度や関連施策の運用改善などを行い、キャリアコンサルティングの普及促進を図るとともに、 キャリアコンサルタントの養成や資質の向上に努め、労働者や企業が行うキャリア形成の取り組 みを一層推進していきます。」
と明記されています。

コロナによるテレワークの普及、IT・AI社会を迎えて、
益々、キャリアコンサルタントの社会的役割の必要性、普及促進がうたわれています。

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しかし、「社会正義」という文言は、一言も明記されていません。

OECD、ILO、世界銀行などが「社会正義のキャリア支援」を取り上げているのに厚生労働省は、なぜ、取り上げないのか?という素朴な疑問が湧きました。

この疑問を、日本の「社会正義のキャリア支援」研究の第一人者、
労働政策研究・研修機構キャリア支援部門副統括研究員、下村英雄氏に尋ねてみました。

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下村氏は下記のように回答していただきました。

「厚生労働省やキャリコン施策と社会正義論について、
労働行政は(ILOも含め)、社会正義の観点からキャリア支援を展開している。
そういう意味では、本来が、社会正義論に基づいてやっているとも言える。


社会正義論は、もともと厚生労働省も考慮しているので、
特段、新しいアプローチはないでしょう。

『本来のキャリア支援に立ち返れ』という意味が社会正義論なのでしょう。

という内容でした。

つまり、厚生労働省は、もともと、社会正義を前提とした労働行政をしているので、「社会正義のキャリア支援」を目新しいことではない。

敢えて、強調するまでのことではない。
キャリアコンサルタントもしかり、という捉え方でしょう。

このことは、下村氏の著書「社会正義のキャリア支援」でも、
「社会正義は、目新しいことではなく、当たり前のこと」と述べられています。

ただ、なぜ、現在、OECD、ILO、世界銀行などが「社会正義のキャリア支援」をクローズアップしているのかというと、格差問題、強制労働、
LGPTなどといった課題が、世界で問題視されているからでしょう。

日本でも正社員と非正規社員の格差問題、女性待遇問題、LGPT問題等、抱える問題の根本は同じですね。

下村氏の「本来のキャリア支援に立ち返れ」のお言葉には、深い意味があると感じました。

参考文献:「社会正義のキャリア支援」図書文化社・下村英雄著

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