こんにちは。
キャリアコンルタント佐渡治彦です。
キャリアコンサルティングをしていると
「仕事は生活のためにお金が必要だからやらなければならない」「仕事を好きでしている人なんて、いないのではないですか?」
といったどちらかというと仕事に対してネガティブな意見を聞くことがあります。日本人には「働くことが美徳」とされる価値観がある一方で、現実にはこのような意見があることは事実です。
私が大学生だった30年くらい前ほど、「24時間働けますか」というCMが流行りました。
また、高度経済成長時代は世界から日本人は「働きバチ」と揶揄されました。
「ワーカーホリック(仕事中毒)」とも言われました。
そして、「過労死」も社会問題になりました。この頃のサラリーマンは、プライベートを顧みず、「滅私奉公」で働くことが美徳とされた印象です。
それから働き方を見直そうと「ワーク・ライフ・バランス」というキーワードが叫ばれるようになり、「仕事と生活の調和」が重要と言われるようになりました。
その人の価値観によりますが、人生で働き方を考える際、人間には2つの基本的な方針があると思います。
一つは「時間を切り売りにしてお金を稼ぎたい」
もう一つは「自由に使える時間を手に入れたい」という考え方です。
「時間を切り売りにしてお金を稼ぎたい」とう仕事を選ぶ人は、人生は「お金を稼ぐ時間」と「休む時間」に分かれます。
このバランスを調和していくというのが、ワーク・ライフ・バランスの考え方です。そして、一般的にバランスが「ワーク」の方に偏ると幸福な生活を送れないと考える人が多いでしょう。
しかし、このような考え方が、万人に当てはまるとは限りません。
「好きなこと」「やりやいこと」を仕事にしている人たちにとっては、24時間、仕事をしていたり、考えていたいと思うのではないのでしょうか。
「自由に使える時間を手に入れたい」方を選ぶ人は「余暇」が欲しいという理由で選ぶのではなく「好きなこと」「やりたいこと」を仕事をしている人でしょう。なぜなら「余暇」が欲しい人は「時間を切り売りにしてお金を稼ぎたい」とう仕事を選ぶと思うからです。
時給を上げることができれば「余暇」は増えます。
逆に、時給の低いブラック企業だと「余暇」はなかなか得られないでしょう。
「自由に使える時間を手に入れたい」人たちにとって「ワーク・ライフ・バランス」という概念はなく「ワーク・アズ・ライフ」だと思います。
メディアアーティスト・落合陽一氏はそう唱えています。
十数年前、「働きバチ」と言われた日本人の中にも「ワーク・アズ・ライフ」として仕事をとらえた人はいたはずです。逆に、冒頭のコメントのように「仕事は生活のためにお金が必要だからやらなければならない」「仕事を好きでしている人なんていないではないですか?」といったどちらかというと仕事に対してネガティブにとらえていた人もいたでしょう。
これからは、コロナの影響でリモート、在宅勤務など新しい働き方を模索していかなければなりません。
皆さんの周りでも働き方の見直しが検討されていませんか?
どうせ働くならば、「好きなこと」「やりたいこと」を仕事にしていきたいですよね。
もちろん、「余暇」を取るために仕事をするという価値観の人を否定するわけではありません。
新しい働き方の方法を含め、どうしたら「好きなこと」「やりたいこと」を仕事にしていけるかを次回は、考えてみたいと思います。
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