こんにちは。
一般社団法人カリエーレ・コムサ、
キャリアコンサルタントの佐渡治彦です。

第10回社会正義のキャリア支援研究会（主宰運営者：ＳＪキャリア研究所）が2025年12月20日（土）にオンラインで開催しました。

顧問・下村英雄先生（独立行政法人労働政策研究･研修機構「JILPT」統括研究員）のご指導のもと、充実した講義でした。

今回は、下村先生の講義が、メインで、その後、11のグループに分かれて交流しました。

世界ではキャリアコンサルティングと言えば、社会正義のキャリア支援のことを指していますが、日本では、そこまで普及していません。
厚生労働省も「社会正義のキャリア支援」という表現は、使用しないようです。
厚生労働省としては、もともと、「社会正義のキャリア支援」の理念で施策を考えているので、敢えて、言葉に出さないのかもしれません。
世界と日本のキャリアコンサルタントの捉え方の違いですね。

日本企業でも、「社会正義」という表現を使用して言う企業は少ないですが、欧米の大手企業は、「社会正義」を当たり前のように使用するそうです。
本音と建前の使い方がうまい欧米企業ですが、日本企業も欧米企業のようにこれから「社会正義」を取り入れていく企業も出てくるか注目です。

また、南米の社会正義のキャリア支援研究者マルセロ・リベイロについて学びました。
グローバル・ノースのグローバルな概念とグローバル・サウスのローカルな特異性をいかに接続すべきかが、課題だそうです。
ローカライズされたグローバリズム＝グローバルな理論をいかにローカライズして適用するか。

キャリアコンサルタントをノース、クライアントをサウスと捉え、キャリアコンサルティングは、現実には、キャリコンサルタントとクライアントとは、対等でないということも指摘しています。

今回も学びの多い講義でした。

運営者の皆さま、下村先生、ありがとうございました。

次回は、
2/20（金）「世界社会正義の日」記念夜開催（18:30～22:30予定）
第11回社会正義のキャリア支援研究会（詳細未定）
いつもは土曜日の朝開催ですが、次回は金曜日の夜です。

また、対面の講義が4月に開催します。
4/11（土）対面開催（日中）第12回社会正義のキャリア支援研究会（対面）

社会正義のキャリア支援研究会 | 個人の支援から社会に広がる支援へ