こんにちは。
キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
自分のキャリア(人生)を「自己責任」で切り開きたいという気持ちを支援することは、キャリアコンサルタントにとって重要な役割です。
キャリア(人生)は、自分のモノです。
相談者が人生の選択は自分で決める力をつけてもらうことは重要です。
人の意見、アドバイスを参考にするのは良いですが、あの人がこう言ったのでこうすると決めたでは、「自己責任」のある選択とは言えないでしょう。
自分で自分のキャリア(人生)を決められない人は、メンタルに支障をきたしやすいそうです。
「自分でできそうなことは自分でやると決めなければ、人生をコントロールできていないという無力感のために、抑うつ、憂鬱、絶望感などネガティブな心理問題を引き起こしやすくなります。
これは、発達心理学、臨床心理学、社会心理学など、ありとあらゆる心理学の領域で出てくる知見」だそうです。
(「社会正義のキャリア支援」下村英雄著から抜粋)
しかし、キャリアコンサルタントが相談者に向かって「自分キャリア(人生)自己責任で切り開け」と強く求めたり、そうしない相談者をバッシングしたり、責めたりするのは、かなり問題です。
(「社会正義のキャリア支援」下村英雄著から抜粋、筆者、加筆)
例えば、ダイエットをするにあたり、自分で「最近、太りだしたので、運動をしよう。食事を控えよう」とダイエットという行動を決意することは、自分自身が納得して行うので良いでしょう。
しかし、他人から「太ってきたからダイエットしなさい!」と言われたからダイエットを始めるたとしたら、同じダイエットでも、自分自身が納得して決意した行動とは、大きな違いがあります。
同じ「自己責任」でも、このようなダイエットに移す行動の例からいえるように、自ら行動に移すと決意することと、他人から責め立てられた行う行動では、違いがあります。
キャリアコンサルティングは「自己決定権」が前提です。
キャリアコンサルテイングで相談者に次への行動を移す「気づき」を与えることで、相談者自身で、決定してもらえるよう支援していきます。
現在、私が代表理事を務める一般社団法人カリエーレ・コムサは、令和6年度兵庫労働局「令和6年度 川西市一体的実施事業における委託事業」の主体事業の「若者キャリアサポート川西」を運営しています。
概ね40歳位の若者の就職活動支援です。
兵庫労働局、ハローワーク伊丹、川西市と民間が一体的となって、キャリアコンサルタント、社会保険労務士が就職支援を行っています。
この事業でも、自分で自分のキャリア(人生)を「自己責任」で切り開けるような力をつけてもらえるような「気づき」を与えられるキャリア支援をしていきたいものです。
ハローワーク伊丹 ハローワーク伊丹からのお知らせです。
jsite.mhlw.go.jp
若者キャリアサポート川西 川西市
www.city.kawanishi.hyogo.jp
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