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キャリアコンサルタントの役割の一つ、「アドボカシー」ってナニ!?

こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

皆さん、「アドボカシー」って言葉、お聞きになったことありますか?
日本語に訳すと、「代弁」「具申」「提案」と言った意味になります。

キャリアコンサルタントの役割は、相談者(クライアント)とのキャリアコンサルティングだけではありません。
個々の支援はもちろんですが、個々を取り巻く環境、組織(企業、行政、学校等)への働き掛け(環境介入)もキャリア支援の重要な役割の一つです。

キャリアコンサルタントが相談者(クライアント)の立場に立って、相談者の取り巻く環境に、「代弁」「具申」「提案」していくことが、キャリアコンサルタントの役割の一つでもある「アドボカシー」なのです。

独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)キャリア支援部門副統括研究員、下村英雄氏は、著書「社会正義のキャリア支援」の中で、アドボカシーに役立つスキルとして、傾聴、基礎的なコミュニケーションスキル、法律や法案作成過程に関する知識が必要だと述べています。

相談者の支援を組織(企業、学校、行政き等)に行うには、相談者に寄り添い、傾聴を心がけることはもちろんですが、組織(企業、学校、行政等)の担当者に対するアドボカシーを行う上でも、相手の考え、気持ちを傾聴するスキルが必要なのでしょう。
また、アドボカシーの目標の一つには、法案などの制度設計にもかかわるので、法律知識も必要なんですね。

その他にも5つ、重要なことがあると下村氏は、述べています。
1.問題に注意を向けさせるためにメディアを使用すること
2.人を組織すること
3.説得的に書くこと
4.問題について交渉すること
5.適切に対決すること

それぞれ、何故、必要なのかは、「社会正義のキャリア支援」を読んでいただければ、良いのですが、1番目の「メディア」を使用することは、多くの人たち、社会に知らしめるために、必要なのですね。

現在だと、Facebook、X、note等のSNSもメディアに入ります。
最初は、小さな取り組みでも、SNSで拡散されたり、マスメディア等に取り上げられるようになれば、アドボカシーは、多くの人たちに伝わりますよね。

今回は、キャリアコンサルタントのキャリアコンサルティング以外の重要な役割をお伝えしました。

私も、現在、キャリアコンサルタントとして公共事業、企業等に携わっています。
相談者(クライアント)と組織(企業、学校、行政等)の中間に入り、キャリア支援を行っていくために、キャリアコンサルタントの重要な役割、「アドボカシー」を意識して、企業、行政等に働きかけしていきたいものです。

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