こんにちは。
愛知労働局・訓練受講希望者等に対するジョブ・カード作成支援推進事業責任者・ キャリアコンサルタントの佐渡治彦です。

最近、年金の話題が世間を騒がせていますね。
大臣の行動はさておき、老後に年金以外で2000万円必要ということは、
誰もが「そうだよなぁ」と思うと僕は思います。

20代、30代の若い人たちと話をしていても年金に期待している人は、
ほとんどいません。年金に期待せず、将来のビジョンを持って
がんばっている若者も知っています。

日本は戦後、焼け野原から東京オリンピック、大阪万博と高度経済成長を遂げ、世界NO.2の経済大国になりました。
しかし、バブル崩壊、リーマンショックと激動の時代を迎え、経済は中国に抜かれました。

このような不確実の時代、誰もが将来の生活に一抹の不安を覚えるのではないのでしょうか。
晩婚化も将来の不安に対する現象のひとつでしょう。

職業の選択においても転職が一般化し、終身雇用制度の崩壊により日本の雇用のあり方は、変わろうとしています。
いや、既に変わっています。

アメリカに意思決定プロセスを研究するジェラットH.Bという大学教授がいます。
彼は現代のような不確実な時代には、不確実な人生（キャリア）の未来を肯定的にとらえる、ありのままに受け入れることが重要と説いています。
それは、各々の人生(キャリア）の未来は、各々がいかに将来をとらえるかにかかっているとう意味です。
つまり、過去志向ではなく未来志向、未来を創造していくことが重要と述べています。         
 このことを肯定的不確実性理論と呼んでいます。

しかし、「未来志向になりなさい」とエライ先生に言われても、
そう簡単になれなかったのが、僕でした。

ところが、約10年前のリーマンショックで職を失った時、
あるキャリアコンサルタントにジョブ・カードを見てもらい、将来の不安、過去の後悔の思いをあるがままに聞いてもらいました。
すると、何だか、気がすっきりしました。そして、話を聞いてもらうことで自分の考えが整理でき、将来の方向性が見えてきたと、今、振り返るとそう思います。

今、ひとりでモヤモヤと悩んでいる方がいらっしゃいましたら、
ハローワークさんでキャリアコンサルティングを受けられることをお勧めします。

ジェラットH.Bは、こんなことも述べています。
以前の人生（キャリア）は、頂上に向かって一直線にはしごを上る
「山登り」であり、頂上に達することが最終目標いう価値観であった。
登れば、必ず上昇する一元的で、一回きりのものであった。
しかし、それは過去のものであると。

一方で、変化の激しく、スピードの速い現代は「激流を筏で下るようなもの」である。絶えず変化する状況に柔軟に対応し、自らバランスよく激流を下ること、最終目的に到達することだけに価値があるのではなく、激流を下る過程、工程こそ価値があると述べています。

人生（キャリア）は、自分で「終わったな」と諦めた時点で、ゲームオーバーだと思います。
これは、年代に関わらず同じことが言えると思います。

就活・転職活動の悩みのご相談、働いている会社のご相談、主婦業と仕事の両立のご相談、シングルマザーのご相談、セカンドキャリアのご相談などある方、一度、ジョブ・カードで自分の年表を作ってみて、未来をどう創造していくかをハローワークさんでキャリアコンサルタントと話しませんか。

きっと、未来への「気づき」があるはずですよ。
お待ちしています。

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出典：愛知労働局・訓練受講希望者等に対するジョブ・カード作成支援推進事業　　　　　
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