こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
「正社員にはこだわりません」
とは、来春、大学を卒業する大学生の言葉です。相談者は、大学生活ではスポーツ会場などの売店で、販売のアルバイトを4年間続けてきました。
とても前向きで、アルバイトも一生懸命にがんばって、会社から正社員にならないかとも声をかけてもらっています。
通常、日本の場合、大学を卒業したら一般企業に就職する学生がほとんどです。
中には資格取得を目指したり、自分のやりたい仕事をスタートアップする学生もいるでしょう。私は、大学卒業という「新卒カード」は、一生に一度だけしか使えないので、このカードを有効に使った方が良いと思っています。
企業は、一般的に4月に新卒一括採用をします。
新卒の学生は、就活で有名大企業から自分の興味のある企業など、何処でも挑戦できるポジションにいます。
ですので、様々な企業とコンタクトできる人生でめったに経験できない貴重なチャンスでもあります。
「新卒カード」のメリットをいくら伝えても、相談者の気持ちに響きませんでした。
「特に正社員にこだわらず、派遣で自由に働きたい」そうです。
「正社員にならず、自由に働きたい。そういう考え方もあるのかな~」と自分で納得しようとしていますが、なかなか腑に落ちません。
働き方改革で、同一労働同一賃金が叫ばれていますが、まだまだ、現実には正社員と派遣には格差があります。
もちろん、お金だけが就職の全てではありません。
ただ、新入社員で正社員として大企業に就職すれば、手厚い新入社員研修もあったりして、社会人の基礎が身に就きます。
また、正社員として社会経験、専門性を身につけてから派遣社員になっても遅くないと思います。
相談者は特別、何かしたい仕事があるわけでもないようです。
ご両親もあえて、正社員になりなさいとも言っていないようです。「自己決定権」が前提のキャリアコンサルティングなので、本人が正社員になる気がないのに、無理に正社員を目指しなさいとも言えません。
きっと、私には言えないような将来の展望があるのかもしれませんね。
貴重な「新卒カード」の使い方に、気づいてもらえなかったモヤモヤ感がある一方で、
「本人の希望を尊重しよう」という気持ちになりました。
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