こんにちは。
一般社団法人カリエーレ・コムサ
キャリアコンサルタントの佐渡治彦です。
令和7年10月5日(日)10時~12時、一般財団法人ACCN主催の下村英雄氏(独立行政法人労働政策研究・研修機構<JILPT> 統括研究員)のオンラインセミナーが開催されました。
テーマは、昨年に引き続き「キャリアコンサルタントの専門性とアイデンティティ」でした。
「資格は取得したけれど、今後の目標が漠然としている…」
「プロのキャリアコンサルタントして一歩踏み出したい!」
“キャリアコンサルタントとしてのこれからの自分” について考えるイベントでした。
グループディスカッションも行い充実したセミナーでした。

下村氏はキャリアコンサルタントのバイブルと言われる「キャリアコンサルティング理論と実際」の共同著者(木村周氏)でもあり、世界の潮流であるキャリアコンサルティングを解説した「社会正義のキャリア支援」でもあります。
日本のキャリアコンサルタント資格取得は、実務経験を重視している点が特徴で、欧米では、資格取得講習に時間に1,500時間かかりますが、日本では150時間と短いです。
それだけ、日本では実務経験を重視しているということです。
日本の方が時間数が少なくても、質・量ともに欧州に劣る訳では無く、日本のキャリア支援は、世界で一二を争う先進国だそうです。
キャリア理論を学ぶことは、理論は、キャリア支援者としての「根拠」、アカウンタビリティ(説明責任)のためであり、勝手な思い込みや単なる経験談ではなく、理論的根拠つまり、存在の根拠のためです。
また、キャリアコンサルタントには多くの可能性があるということで、
社会正義キャリア支援は、個人の支援だけでなく、社会の問題への働きかけ
「職業選択の自由」基本的人権の根幹に触れる重要な役割を担っているとのことです。
今後、活躍していくためには。キャリアの専門家同士、キャリコンサルタントの交流、また、個人のブランディング化が重要であるとのことです。
最後に、計画的偶発理論で有名なクロンボルツ氏のお言葉を挙げられ、『われわれの社会には、有用で建設的なやり方は無数にある』とのこと。
キャリアコンサルタントとして自分がやれることを見つけ、やれることを少しずつやっていくことで、キャリアコンサルタントの可能性について期待したいと思いました。
下村先生、ACCNの皆さま、ありがとうございました。

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