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第4回 経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会開催(厚生労働省)

こんにちは。
一般社団法人カリエーレ・コムサ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

令和7年5月16日、厚生労働省 共用第8会議室にで、
「第4回経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会」が開催されました。

この研究会は、厚生労働省が、専門家の意見を交えて、経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現を目指すことが目的です。
今年の2月に1回目が開催され、今回が4回目です。

「社会正義のキャリア支援」を提唱する下村英雄氏(独立行政法人労働政策研究・研修機「JILPT」構統括研究員)が委員として参加されています。

今回、中間とりまとめ骨子(案)が発表されました。

以下、研究会で議論された要約です。

本研究会では、経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの必要性と能力開発について論じました。

1.キャリアコンサルティングをとりまく状況

  • DXやAI技術の進展により、労働需要や職種のスキルが急激に変化している。 ​
  • 労働者のキャリアが多様化し、自律的なキャリア形成が求められている。 ​
  • キャリアコンサルタントへの期待が高まり、活動領域が広がっている。

2.今後のキャリアコンサルティングに必要な能力



​(1) 環境変化に応じた支援能力

  • 労働者に対する「解決型」と「開発型」の支援が求められる。
  • 具体的な選択肢を提示し、能力開発や労働移動を促進する必要がある。 ​
  • 最新の情報を把握し、適切なキャリアコンサルティングを行う能力が必要。 ​

(2) 企業内の支援能力 

  • 企業の理解を促し、社員のキャリア自律を支援することが重要。 ​
  • セルフ・キャリアドックの導入を企業に提案する役割が求められる。 ​
  • 経営層に対して人事施策を提案し、連携支援を行う能力が必要。

3.キャリアコンサルタントの能力開発の促進 

  • 経済社会情勢の変化に応じた能力の養成が必要。
  • 現場での実践的な学びが重要であり、講習内容の充実が求められる。 ​

4.キャリアコンサルティングの活用促進 

  • 登録キャリアコンサルタントは約7万人に達し、活動の場が多様化している。 ​
  • 約3割が関連活動を行っておらず、理解不足が課題。
  • キャリアコンサルティングの効果を広く周知する必要がある。

5.今後の検討

今後、最終とりまとめに向け、その他の活動領域のキャリアコンサルティングに必要な能力について議論を進めるほか、本中間とりまとめにおいて示した事項について、その実現に向けてさらなる検討を行う必要がある。

第4回 経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会資料 www.mhlw.go.jp

DX、AI化により労働市場の変化や職業人生の多様化に伴い、キャリアコンサルタントへの期待が高まっています。

キャリアコンサルタントの「今後必要な能力」として、多様な情報を活用する能力、企業内労働者のキャリア自律の促進や人材育成を支援する能力が挙げられます。
「労働市場やスキルの最新知識」的確なマッチング支援」「AI活用」など、様々なスキルを身につけることが必要となってきます。

キャリアコンサルタントも時代についていかなければいけませんね!

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