こんにちは。
キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
以前、求人票を作成する仕事をしていました。
その際、事業所様が出来るだけ多くの応募者を集めるために、会社のPRをどう書けば良いのかの相談を受けていました。
その際「アットホームな会社です」「仕事の結果より過程を重視します」といった表現を希望される事業所様がいました。
私は、このような表現はできるだけ避けるようにアドバイスしました。
なぜなら、このような表現は、一見、親しみやすく、優しい従業員を大切にする会社のイメージが湧きます。しかし、このような表現の会社は、一つ間違えると従業員にとって、とても居ずらい会社になるからです。
「アットホームな会社です」は、家庭的でみんな仲良く仕事が出来るイメージがしますが、あくまでも、利益を追求するのが、株式会社、企業です。
企業、社長には理念、方針が必ずあります。
社長がいくらアットホームでみんな仲良くと考えていても、社長の価値観、方針に合わなくて、会社に居ずらくなる従業員を多く見てきました。会社組織とは、そもそも各々の考え、価値観の多様化を認めて、利益追求、生産性向上を高めるために切磋琢磨するものです。
「アットホームな会社です」と言う表現には違和感があります。
「仕事の結果より過程を重視します」と言う表現は、良く共感されて良いイメージがあります。
学生に「テストの点の結果より過程を重視します」と勉強に関して言うことは良いのかもしれません。
それは、学生には利益追求、生産性向上と言う目標が無いからです。
もちろん、いわゆる良い学校に入りたい、希望の学校にはいりたいという目標はありますが、それは、ビジネスとは違います。
営業、販売には数値目標があり、総務など管理部門にも書類の提出期限、作成期限があり、現場にも納期が必ずあります。
社会人は勉強するのでは、ありません。
ビジネスをするのです。
あくまで、結果を求められるのです。どんなに素晴らしく立派な企画書を作成しても提出期限に間に合わなければ、それは、成功した結果とは言えないのです。
もちろん、仕事を向上させるために専門知識の習得、自己開発などの勉強は必要です。
それは自己努力です。
よく、政治家が当選した時や、選挙演説で「もっと勉強させていただきます」と耳にすることがあります。
ビジネスとは違いますので、一概に会社員と比較はできませんが、
勉強するのは当たり前なので、敢えて「もっと勉強させていただきます」と口に出すことではないと思います。ですので、「仕事の結果より過程を重視します」と言う表現をする企業は、本当に仕事をビジネスとして捉えているのか疑問が湧きます。
コロナの影響で、これでの働き方から変化が見られます。
在宅勤務、リモートです。コロナ前までは「営業は足を使って1件でも多くの顧客のとことへ行くことが重要」という価値観が多かったと思いますが、リモートを使って提案など営業方法も変わってきています。
一概に、多くの顧客を訪問したことが、良い結果につながるとは言い切れません。
ですが、株式会社など企業の利益追求、生産性向上は変わりません。
エントリーする企業に迷われている方、今いる企業を続けようか悩んでいる方、キャリアコンサルタントに相談してみませんか。
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