こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
本日は、2020年12月17日のブログ・
セルフ・キャリアドック制度ってなに?Vol.4 「アドボカシーって??」https://note.com/haru07
060715/n/na0e2f3c7ce40で取り上げました「社会正義のキャリアコンサルティング」について、書きたいと思います。
現在、世界のキャリアコンサルティングの潮流は、「社会正義のキャリアコンサルティング」です。
ILO、OECD、世界銀行など国際機関では、必ず、このテーマが取り上げられています。
しかし、まだ、日本では知る人ぞ知るテーマではないでしょうか。
現在、コロナ感染で雇用の問題、米国でのBlack Lives Matterなどの社会問題が深刻化しています。
社会で弱い立場の人たちを支援する意味でも「社会正義のキャリアコンサルティング」の役割は重要です。もともとこのテーマは誰か一人が唱えたテーマではなく、現在の社会状況や経済状況を受けて、同時多発的に出てきた論調を総称したものです。
社会正義論、社会公正論ともいわれます。
2000年ころから注目され、欧米の各国々を中心に様々なニアンスで論じられてきました。
その中でも、全ての国々に共通する影響を与えた考え方のパイオニアのキャリア研究者がいます。
イギリスのトニー・ワッツです。
ワッツの影響を受けた研究者を「ワッツィアン」と呼ぶこともあります。
従来の個人にフォーカスした心理的な領域であったキャリアコンサルティングをより広く、社会、経済、教育を含めた政策科学的な領域に拡大しました。
一言で言うとキャリアコンサルティングを「個人の問題」から「社会の問題」にフォーカスしたのです。
そして、研究が進むにつれ、ILO、OECD、世界銀行など国際機関はワッツにをアドバザーとして政策提言を求めるようになりました。
現在では、世界のキャリアコンサルティングの潮流となっています。本日は、ワッツについて、少し触れましたが、次回は、どのような考えかをお伝えしたいともいます。
参考文献:「社会正義のキャリア支援」図書文化社・下村英雄著
◆『「キャリアコンサルタント」で自立する方法 国も推奨!今、最も注目の国家資格』(合同フォレスト)
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