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そもそも就職氷河期世代は、正社員を望んでいるのか!?

こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

2022年10月8日に気になる記事が掲載されました。
「氷河期予算8割使い残しも 就職支援、ニーズとずれ」というタイトルです。

バブル崩壊の影響で就職難となった就職氷河期世代に対し、政府が手がけている支援策のうち、複数事業の予算執行率が低迷していることが8日分かった。
8割以上の予算を使い残した施策もある。新型コロナウイルス流行の影響に加え、事業内容と求職者のニーズとの間にずれがあったことなどが理由だ。

 政府は2020年度からの3年間で、氷河期世代の正規雇用を30万人増やす目標を設定したが、21年時点で3万人増にとどまり、期間の2年延長に追い込まれた。支援策の効果が十分だったとはいえず、施策内容の点検が不可欠だ。

氷河期世代の年齢は現在、おおむね30代半ば~50代前半。

© 一般社団法人共同通信社WEB記事より



この記事から分かるように、就職氷河世代支援の予算8割使い残しがあるそうです。

私も労働局の就職氷河期世代就労支援事業のキャリアコンサルティングに従事させていただいております。

労働局の支援の目的は、非正規社員や就労に苦労している人たちを正社員として就職してもらうという内容です。

私は半年以上この支援事業に携わったのですが、相談者の中には、正社員を希望している人もいることは事実なのですが、特に正社員にこだわらず、自分のしたい働き方、やりたいことをしたいという方々が多いという印象です。

アンケートでは、正社員を希望している人たちは、全体の数パーセントでした。

労働局の正社員として就職させるという目的の事業である以上、当初、私は、キャリアコンサルティングで正社員になりたいという意欲を持ってもらえるようなアドバイスを心がけていました。

しかし、あることに気がつきました。
現在は、働き方を選べる時代であることです。
国もこのような正社員を促進する事業を進めている一方で、副業も推奨しています。

この記事のタイトルでもわかるように
「就職支援、ニーズとずれ」があるのです。

もちろん、正社員になった方が、給料面などの条件は安定しています。
ですので、正社員を勧めることは理解できます。

しかし、一方で、現実問題、40歳、50歳の未経験者を新たに正社員として採用しようと思う企業がどれだけあるのでしょうか?

ある企業の採用担当者は、
「うちの会社はキャリア形成上、35歳以下の未経験者は対象外」と言われたこともあります。

また、働く側としても自分の強み、興味のあることを伸ばして、正社員ならずとも挑戦してみようという職ならば、非正規社員、副業でも良いのではないでしょうか。

昨今、リスキニング(学びな直し)が注目されています。
職、個人価値感の多様化に合わせた育成を含んだ国の支援を期待したいです。

何が何でも就職氷河期世代の正社員化の事業では、今の社会の支援事業では、企業、求職者のニーズに合っていないと思います。


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