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キャリアコンサルタントの可能性

カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

「キャリアコンサルタントでは、自分の思ったようなクライアントの悩みの解決出来ませんよ。キャリアコンサルタントは私のやりたいこととは違いました」とある人の言われました。

「なぜ、キャリアコンサルタントではクライアントの悩みは解決出来ないの?」と質問してみました。

「だって、クライアントに何々をしなさいとか言えないですよね。
キャリア理論にあてはめないといけないのですよね。自分の思ったことアドバイスできないでじゃないですか」とおっしゃれました。

ウ~ン、この方のおっしゃること、理解できるようで違っていますね。

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キャリアコンサルタントは、面談にの中で、クライアントに「気づき」を与えることが重要な役割です。
また、自己決定論が前提になっているので、キャリアコンサルティングで言われたことを行動に移すことは、クライアントの判断です。

その意味で、キャリアコンサルタントは、クライアントに「何々をしなさい」と言えないかもしれませんね。

ただ、キャリアコンサルティングには指示的アドバイスもできるのですよ。

また、理論はたくさんありますが、日本のキャリアコンサルタントの父と言われる木村周氏は、「キャリアコンサルティングは理論にとらわれるのではなく、折衷していくことが必要」と述べています。
つまり、どの理論にとらわれることなく、いわばフリーなのです。

それに、提案という役割もあるので、キャリアコンサルタントがクライアントに対し「何々、してみましょう」とアドバイスすることもできます。
もちろん、そのアドバイスを受け入れるか否かは、クライアントの自己決定権に任されています。

この方は、キャリアコンサルタント国家資格に不合格でした。

もう一度、挑戦するか否かはおっしゃられませんでした。

「キャリアコンサルタントの役割には、クライアントを前向きに行動してもらうことを気きづかせることが含まれていますよ」と私は言って、会話が終わりました。

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