こんにちは。 愛知労働局・訓練受講希望者等に対するジョブ・カード作成支援推進事業責任者・ キャリアコンサルタントの佐渡治彦です。
今回は、職の選択について私が印象的に残っているエンジニアのお話です。
彼は30代半ば、H社(自動車メーカー)の溶接ラインの設備設計をするエンジニアです。彼は理系の大学を卒業後、H社の創業者の「失敗が人間を成長させる」という言葉、同社の自動車開発のコンセプトに共感し、将来、自分でH社の自動車を設計してみたいという志望動機で入社しました。
しかし、配属されたのは自動車製造の溶接ライン設備を設計する部署でした。彼の希望している自動車の設計とは違い設備の設計です。
彼は悩んだそうです。憧れのH社に入社できましたが仕事は、本来、自分のやりたい自動車の設計ではなくて設備の設計です。
自動車製造工場には、溶接、塗装、組立等のラインが存在します。当然、設備を設計しなければなりません。一般的にはこれら設備は外部のエンジニアリング会社が請け負います。ですが、発注元の自動車メーカーにも設備のエンジニアは必要です。
彼は、入社早々、職の選択に迫られました。憧れのH社で希望していない設備設計の職に就くか、あるいは、自動車設計ができる会社を探すかという選択です。
悩んだ結果、選択したのはH社の設備のエンジニアでした。なぜならば、H社の自動車の設計には携われませんが、H社の自動車製造を裏方として支えていきH社の自動車製造の仕事に携わっていくという、やりがいに気づいたからです。
彼にとってH社というブランド、共感できる自動車開発のコンセプトのもとで、H社の自動車を製造に携われることが今の自分にとってベストと判断しました。
そして10年間、設備エンジアとして立派に働きリーダーとなりました。設備エンジニアとしての仕事の喜び、面白さも分かってきました。
このお話は、10年前のお話です。現在は、企業も入社前に個人の希望職種への配置を昔に比べて配慮してくれるようになっているかもしれません。また、現在、自動車業界は「100年に一度の大改革」と言われ、次世代の自動車製造に移行されていくと思います。
彼は、希望していない部署に配属されましたが、そこで自分の適性、能力を仕事に活かそうと懸命に仕事に取り組みました。入社早々、職の選択に迫られましたが、設備エンジニアとしてH社の自動車製造に携わっていきたいという新たな価値観に自分の可能性を懸けてみました。
人それぞれ、価値観は違います。別の人ならば、他の選択もする人もいるでしょう。何が正解かなのかは、選択した時点ではわかりません。ただ言えることは選択の岐路に立った時、将来、後悔しないベストな選択をしたいものです。
長い職業人生には選択の連続です。時には選択に迷う時もあります。そんな時は、ハローワークさんでキャリアコンサルティングを受けてみませんか。これまで気がつかなかった新しい価値観に気づき、後悔しないベストな選択にお役立ちできるかもしれません。
ハローワークさんでお待ちしております。
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出典:愛知労働局・訓練受講希望者等に対するジョブ・カード作成支援推進事業
キャリコン相談室 AICHI(キャリアコンサルティング ジョブ・カード 愛知)
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