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SDGs目標の 「質の高い教育をみんなに」☆社会正義のキャリア支援の「自己責任」の捉え方

こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

前回のブログで、SDGs目標4 「質の高い教育をみんなに」を達成するために、社会正義のキャリア支援では、クライアントにエンパワメント、スキル向上させせることが重要と述べました。

★SDGsの目標「質の高い教育をみんなに」と「社会正義のキャリア支援」の関り
https://note.com/haru07060715/n/ne84ea46bf111

一方、エンパワメントは、「自己責任論」をクライアントに過度に求めるのではないか、社会正義論はそういうことを批判する考え方のではなかったのかという批判が、日本のみならず海外においても常にあるそうです。

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このことについて、日本の「社会正義のキャリア支援」研究の第一人者、労働政策研究・研修機構キャリア支援部門副統括研究員、下村英雄氏は、
著書「社会正義のキャリア支援」で、以下のように説明しています。

自分の人生を自己責任で切り開く支援することが、エンパワメントです

しかし、ここが本当に重要なポイントなのですが、他人が他人に向かって『自分の人生を自己責任で切り開け』と強く求めたり、そうしない人をバッシングしたり、攻めたりするのはかなり問題です。

自己責任論を問題視する人というのは、概して、自己責任を自分のこととして引き受けることと、自己責任を盾に取って他人を責めることの区別がつけていません。」
と下村氏は述べています。

つまり、例えば、太ってきたから自分でダイエットしようと決意するのと、
太ってきた人にダイエットをしろ他人が責め立てるのことでは、同じ自己責任論でも天と地ほどの違いがあるわけす。

下村氏は、従来、この両者を、ともに自己責任論として混ぜこぜにして一諸くたに扱ってしまう議論が多すぎたと指摘しています。

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社会正義のキャリア支援で、クライアントにエンパワメントを支援していくには、クライアントはクライアントで自己責任で頑張る一方で、
キャリアコンサルタントは自己責任で頑張っているクライアントの努力が報われるように、社会、制度、環境を含む外側のシステムを改善していくことを考えます。

それが、「SDGsの目標・ディーセントワークの実現☆『アドボカシー』を考える」https://note.com/haru07060715/n/n9d951db3237dでも述べた「アドボカシー」につながります。

こうした「自己責任」の捉え方をキャリアコンサルタントはしていくことで、ディーセントワークに実現、更には、このSDGsの目標4
「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」につながっていくと考えます。

参考文献:「社会正義のキャリア支援」図書文化社・下村英雄著

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