こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。
これまで、社会正義のキャリコンサルティングについて、2021年1月から20回ほど、述べてきました。
日本の「社会正義のキャリア支援」研究の第一人者、労働政策研究・研修機構キャリア支援部門主任研究員、下村英雄氏の著書にも書かれていますが、
世界のキャリアコンサルティングの潮流は、「社会正義のキャリコンサルティング」です。OECD、ILO‘、世界銀行など国際機関で「社会正義のキャリア支援」議論されているそうです。
日本でも「社会正義のキャリア支援」のシンポジウムなどは、たまに見かけますが、日本のキャリアコンサルタントで「社会正義のキャリアコンサルティング」を意識して活動している人は、どれくらいいるのでしょうか?
下村氏は、著書「社会正義のキャリア支援」の中で、
「社会正義の考え方や実践は、先進国のキャリアコンサルタントの間でも、必ずしも十分に熟知されているわけではない。
ただ、その重要性そのものはキャリアコンサルタントの誰もが認識している」
と述べています。先進国のキャリアコンサルタントの間でもまだまだ、この程度の状況なので、キャリアコンサルタント資格自体、まだ、日本で一般に認識されていない現状では、「社会正義のキャリアコンサルティング」を意識して活動を期待するのは、まだ、時期尚早なのかもしれません。
だた、最近、新聞、テレビなどマスコミ、SNSでも、日本社会、世界において文化の多様化の必要性が叫ばれています。
これは、キャリアコンサルティング論で言うところの「多文化キャリアコンサルティング論」だと思います。
「社会正義のキャリアコンサルティング」論は「多文化キャリアコンサルティング論」のもう一歩先を行くフェーズです。
文化の多様化の必要性が重要視される現在、その先の社会正義の重要性を先取りしていても良いと感じます。
しかし、「社会正義」と言うと、いささか、おおげさ、唱えることも小恥ずかしい感じがします。
友達、同僚との会話の中で、「俺は、社会正義を重要視している!」とは、なかなか、言い出せないですよね。
やはり、日本の社会正義のキャリアコンサルティングが、一般に認識されるのは、時間と世の中の価値観の変化を待つしかないのかなと思う、今日この頃です。
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