こんにちは。
カリエーレ・コンサルタンツ・キャリコンサルタント佐渡治彦です。
これまでセルフ・キャリアドック制度について、2回ブログを作成しましたが、このような制度、日本にあったのか?と思われる方が、ほとんどではないでしょうか。
実はこの制度、2016年~2017年にかけて助成金かありました。
キャリアコンサルタントの間では、この時期のことを「キャリコンバブル」という人もいます。
多くのキャリアコンサルタントが、企業の助成金受給目的のために、もてはやされました。
私もそのうちの一人です。
もちろん、セルフ・キャリアドック制度の趣旨を理解して導入した企業もあります。
ですが、ほとんどの企業は・・・・
この助成金は、就業規則などにセルフ・キャリアドック制度の導入を明記して、キャリアコンサルティングを実施ことにより、企業に助成金が支給されました。
しかし、残念なことにこのセルフ・キャリアドック制度の趣旨を本当に理解して導入した企業はどれだけあったか疑問です。
企業に対してキャリアコンサルタントの説明不足も否めません。
面談を受けた従業員の中には、自分が退職勧告を受けるのではないかと怯えていたという笑うに笑えない話も聞きます。
このような状況の中、この助成金は一定の政策的役割を果たして終了しました。
この助成金が無くなったことにより、キャリアコンサルタントの中には、もうセルフ・キャリアドックは終わったという人もいます。
しかし、その認識は間違っています。
セルフ・キャリアドックは、これからが本番なのです。
日本の労働環境は激変しています。今後、このような状況の中で、企業で働く従業員が自律的、主体的に考えキャリア形成していく上で、良き相談相手としてのキャリアコンサルタント、制度としてのセルフ・キャリアドックのニーズが日本社会にあるからです。
厚生労働省もセルフ・キャリアドック導入支援事業、セルフ・キャリアドック普及拡大加速化事業を展開しています。
ただ、国は方策を示しますが、実際に普及、定着するか否かは、今後のキャリアコンサルタントの行動、活動にかかっています。
新型コロナウィルスで非常事態宣言が出ている現在、キャリアコンサルタントも企業に対して、必要とされる職であることをアピールする活動が求められていると感じます。
「キャリコンバブル」と言われるのでなく、真のセルフ・キャリアドック制度の普及を実現したいものです。
【おすすめブログ】
セルフ・キャリアドック制度ってなに?Vol.1【こんな制度です】
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【 セルフ・キャリアドック導入の方針と展開 】
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou…/0000192530.pdf
【愛知労働局】
jsite.mhlw.go.jp
【厚生労働省】
https://www.mhlw.go.jp/index.html
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